こんにちは。やどかりです。
今回は登山のスタイルについてお話していきます。
登山と一口にいっても、さまざまなスタイルがあります。
「どんな登山から始めればいいの?」「自分に合う登山が知りたい」
そんな初心者さん向けに、この記事では代表的な登山スタイルをわかりやすくまとめました。
まずは、自分の体力や経験に合ったスタイルを選ぶことが大切です。
結論として、初心者の方は「日帰り低山登山」をおすすめします。
慣れてきたら縦走、山小屋泊、テント泊にも段階を踏んで挑戦してみてください。
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日帰り低山登山|初心者の最初の一歩に最適

日帰り低山登山は初心者のスタート地点ですね。
まずはお近くの山道が整備された登山者が多めの人気の山から登ってみましょう。
慣れてきたら少しずつ標高をあげていくといいですね。
日帰り低山登山 特徴と魅力
- 標高100〜1000m前後の山
- 朝出発して夕方には帰れる
- 気軽に行けて、スケジュール調整しやすい
- 荷物が比較的少なくてOK
- 体力的な負担が少ない
- 比較的歩きやすい山が多い
- 初心者でも達成感を味わいやすい
初心者が最も挑戦しやすい登山スタイルです。
「高い山より低山のほうが楽」というわけではありませんが、初心者が慣れるには最適です。
日帰り低山登山 向いている人
- とりあえず登山を始めてみたい人
- まとまった休みが取れない人
- ハードすぎない山を楽しみたい人
- 登山の練習をしたい人
- 暑い夏や寒い冬でも登りたい人(低山は天候が安定しやすい)
日帰り低山登山 注意点
- 標高が低くても迷いやすい山がある
→必ず地図のダウンロードを行い、分岐点などルートを事前に予習していきましょう。 - 夏は暑く、虫が多い
→熱中症対策のため水分・塩分補給をこまめに。虫対策としては、虫よけスプレーや帽子の上からかぶる虫よけネットがおすすめです。
低山でも油断せず、軽装では行かないようにしましょう。
日帰り低山登山 主な必要装備
- 登山靴
- レインウェア
- 水
- 行動食
- 防寒着
- 救急セット
- 地図アプリ・モバイルバッテリー
日帰りといえど、天候急変もあるので最低限の装備は必須です。
詳しい持ち物リストはこちらの記事をご覧ください↓
縦走登山|山から山へと歩き続ける本格スタイル

低山の縦走は日帰り可能なルートもありますが、本格的な高山の縦走をする場合は宿泊を伴うことがほとんどです。
初心者は、ガイド付き登山や経験者と一緒に行くのがおすすめです。
私たちの場合、妻が登山初心者(学生時代運動部)でしたが夫が登山経験豊富であったため、山岳ガイドを利用することはありませんでした。
しかし、経験者が身近にいらっしゃらない場合は慣れるまでガイドの依頼も検討しましょう。
アルプスに行くと山岳ガイドさんと登山をしておられる方はよく見かけますよ!
縦走登山 特徴と魅力
- 尾根や稜線をつたって複数の山を歩くスタイル
- コースが長く、体力と経験が必要
- 1泊以上の山小屋泊・テント泊を含む場合が多い
- 山の大パノラマがずっと続くダイナミックな景色
- 大自然の中で連泊する非日常体験
- 登山の技術が身につき、自信がつく
初心者がいきなり挑戦するのは危険ですが、
日帰り・低山を経験して慣れてきたら憧れのスタイルです。
北アルプスや八ヶ岳の縦走は、多くの登山者の目標になります。
縦走登山 向いている人
- 登山経験を積んできた人
- 長時間歩ける体力がある人
- 景色の移り変わりをじっくり楽しみたい人
縦走登山 主な必要装備
- 日帰り低山登山の装備に加え、ヘッドライトや非常用の食料や水を持参
- トレッキングポールがあると良い
- 標高の高い山では状況に応じてチェーンスパイクやアイゼン
- 宿泊する場合はそれに応じた準備が必要
宿泊時の準備はこれから説明する山小屋泊、テント泊の装備をご覧ください。
↓人気のヘッドライト(防水・充電式)はこちらから。
山小屋泊|初心者は日帰りでも行ける山から

山小屋泊といわれると少しレベルが高く感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに宿泊が必要な行程となると、荷物も重くなり行程も長くなりそうで不安ですよね。
初心者におすすめするのは、
「経験者が日帰り登山できる山」を山小屋で1泊する行程を組む方法です。
行程が2日間となるため多少の荷物は増えますが、寝具などは基本的に不要のため大きな荷物が増えることはありません。
また、初心者には少しレベルの高い山でも、1泊することで1日あたりの行動時間を短くでき、余裕をもった行程を組むことができます。
山小屋泊 特徴と魅力
- テント泊に比べて荷物が少なく済む
- 登山計画の幅が広がる
- 山ならではの絶景を満喫できる
→日帰り登山では見ることができない、朝日や雲海、夕焼け、満天の星空を満喫 - 疲れをしっかり回復できる
→布団で横になることができ、あたたかい食事もついてくる(食事付きプランの場合) - 安心感がある(初心者にも安心)
→天候悪化時もテントより安全、スタッフのサポートも受けられる - 山小屋によっては個室もある
→基本大部屋だが、追加料金で個室が選べる場所も
女性の場合大部屋でもスタッフさんが配置を考慮してくれる場合が多い
山小屋泊 向いている人
- 体力に不安がある人
→日帰りでも可能な山を山小屋で1泊することで、初心者でも少し行程の長い山に挑戦可能 - テント泊は不安だけど、山に泊まってみたい人
→荷物も少なく比較的安全であり、初心者には山小屋泊がおすすめ - 高山の絶景を楽しみたい人
- テント泊へのステップアップを目指している人
→連日歩く体力、高山の気候、行動ペース配分を学ぶことができる
山小屋泊 主な必要装備
- 日帰り登山装備に加え、2日分の行動食や水分(山小屋で購入できる場合もあり)
- ボディーシートや化粧水、歯ブラシ、眼鏡、コンタクトなどのお泊りグッズ
- トレッキングポール(あると便利)
- ヘッドライト
こちらにあげた装備は一部です。実際に持参した細かい持ち物などは後日記事を書く予定です!
↓こちらが実際に使用しているヘッドライト(防水。充電式)です
筆者の山小屋泊経験
私たちが経験した山小屋泊は、以下の3か所です。
✔ 北アルプスの双六小屋(双六岳)
✔ 槍ヶ岳山荘(槍ヶ岳)
✔ 八ヶ岳の赤岳頂上山荘(赤岳)
3か所とも個室があり、私たちは双六小屋のみ個室を利用しました。
槍ヶ岳山荘と赤岳頂上山荘は大部屋でしたが、
どちらの山荘も可能な限り男性同士、女性同士が隣になるように配置されていました◎
お食事は山小屋によって様々ですが、
双六小屋は山小屋とは思えないくらい素敵なお料理が出てきました。
宿泊することでしか見ることのできない朝日や夕日、星空はもちろん魅力の1つですが、
それぞれの山小屋を楽しむことも私たちにとって登山の目的の1つとなっています!

テント泊|重い荷物をもっての長距離登山に慣れたら

山小屋泊は初心者にもおすすめできると前述しましたが、テント泊は経験者向けです。
山小屋泊と同じように、1泊することで1日あたりの行動時間を短縮することはできますが、
重いザックを背負って長距離歩くことに慣れていないと厳しいです。
また、設営や撤収に時間がかかる、天候に影響を受けやすいなどの問題もあります。
しかし、自由度が高く自然をより近くに感じながら過ごすことができ、
テント泊でしか感じることができない魅力も多くあります!
初心者の方にはおすすめできませんが、
前述の日帰り低山や山小屋泊を経てステップアップしてぜひ経験してほしいです。
テント泊 特徴と魅力
- 自然との距離が近い
- 好きな時間に就寝・起床できる
- 山小屋予約不要
- 自然との距離が近い
- 体力・装備の負担が大きい
→重いザックでの歩行、寝床の準備・撤収が必須、悪天候の影響を受けやすい
テント泊 向いている人
- 登山に慣れてきて、ステップアップしたい人
- 自然の中でゆっくり過ごしたい人
- 自由度の高い登山がしたい人
- 装備を充実させることも楽しめる人
- 体力に自信がある or トレーニングに前向きな人
テント泊 主な必要装備
山小屋泊の装備に加えて・・・
- テント、レインフライ、グラウンドシート
- 寝袋(軽量で保温性の高いもの)
- マット
- バーナー・クッカーなど
筆者のテント泊経験
私たちのテント泊経験は、以下の2か所です。
✔ 北岳(北岳肩の小屋)
✔ 蝶ヶ岳(蝶ヶ岳ヒュッテ)
どちらも頂上付近で素晴らしい絶景を見ることができるおすすめのテント場です!
特に北岳(北岳肩の小屋)はテント場から富士山を見ることができます◎
奥に富士山が見えているのが分かりますでしょうか?
実際はもう少し大きく見ることができます!

【使用した主な装備のご紹介】
✔ テント:mont-bellのステラリッジ2テント本体とレインフライ
総重量はテント本体とレインフライ、付属品込みで1.43kgです。
本体サイズ(1人用~6人用)、レインフライの色(4色展開)をお選びいただけます。
✔ 寝袋:mont-bellのシームレスダウンハガー800#3
重量555g、収納時のサイズ13×26cm(3.0L)、身長183cmまで対応、使用可能温度-1℃です。
少しお値段は高めですが、1年を通して気温が低めの山頂では大活躍です。
登山前の車中泊でも使っています◎
また、グラウンドシートやマットも必須アイテムです。
✔ マット:mont-bellのアルパインパッド25(150)
重量582g、収納サイズ14.5 x 25cm、長さ150cmです。他にも90、120、180もあります。
私たちは身長160~170cmですが、多少はみ出ても軽く小さく収まる方が良いと思い150サイズを選択し、問題なく使用できています!
まとめ|まずは「日帰り×低山」で登山デビューしよう
登山にはさまざまなスタイルがありますが、初心者におすすめなのは…
✔ 日帰り登山
✔ 標高1000m以下の低山
この2つの組み合わせが一番安全に始められます。
日帰り低山で慣れてきたら、少しずつステップアップが可能です。
私たちは「日帰り低山」→「日帰り高山」または「日帰り可能な高山で山小屋泊」→「縦走(山小屋泊)」→「縦走(テント泊)」の順でステップアップしていきました。
自分のペースで、登山の世界を広げていきましょう。
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