こんにちは、やどかりです。
今回は私たちが冬におすすめする積雪期の武奈ヶ岳についてご紹介します。
冬の武奈ヶ岳は、アクセスの良さと本格的な雪山の魅力が両立した、関西屈指の人気の山です。
私たちが初めて本格的な雪山登山を武奈ヶ岳で行った際に感じたことを交えながらご紹介していきます。
ちなみに登った時期は2月下旬です!
武奈ヶ岳はどんな山?
武奈ヶ岳は、滋賀県の比良山系に属する標高1,214.4mの山で、関西エリアで最も人気の高い山のひとつです。
琵琶湖の西側に連なる比良山地の最高峰で、四季を通して多くの登山者が訪れます。
武奈ヶ岳の大きな魅力は、山頂からのパノラマビューです。
南には京都方面、東には琵琶湖、遠くには白山や御嶽山まで見えることもあります。
標高以上に「高く」感じられる山として人気です。
武奈ヶ岳へのアクセス方法
一番楽なアクセスはやはり自家用車です。公共交通機関だと、徒歩1時間くらい見込んだり、タクシーを使用する流れになります。また相乗りタクシーの場合は予約が必須です。
公共交通機関
琵琶湖側:イン谷登山口
バスの廃止🚌✖
2025年2月に比良駅からイン谷口までのバスが土砂崩れの影響で運行終了となってしまいました。比良駅から登山口までは、歩くと1時間弱位の距離です。タクシーを配車するのも手ですね。
京都側:坊村登山口
相乗りタクシー:堅田駅(滋賀)から
バス:堅田駅、出町柳駅から午前中に一本のみ運行。(往復不可)
堅田駅→坊村バス停(堅田葛川線)は、春分の日~12月第一日曜日の間は土曜・休日のみ運行しています。往路復路ともに1日1本(午前中のみ)となっています。
https://www.kojak.co.jp/bus/rosen/
乗り合いタクシー(要予約、JR堅田駅から坊村近辺間で希望の乗降場所と時間を伝える)が利用できますので、そちらをお勧めします。日曜日は運休なのでご注意ください。
https://ikadachi.jp/wp-content/uploads/2021/05/%E4%B9%97%E3%82%8A%E5%90%88%E3%81%84%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC.pdf
公共交通機関をご利用の場合(電車+バス)
| 登山口/バス停 | アクセス (最寄駅 → バス停) | 備考 |
|---|---|---|
| 坊村バス停 | JR湖西線「堅田駅」からバス(江若交通)で約45分。出町柳駅からバスで約1時間(京都バス) または乗り合いタクシー※1 | 坊村ルートからの入山口。バスの本数が1日1本のため注意。 |
| 比良イン谷口バス停 | JR湖西線「比良駅」からタクシー※2 または徒歩45分 | イン谷口ルートからの入山口。 |
出町柳→坊村バス停は、毎年3月16日~12月15日の土曜・休日および8月14・15・16日に運行しています。こちらも往路復路ともに1日1本(午前中のみ)となっています。
https://www.kyotobus.jp/route/timetable/kana30/boumura.html
自家用車
【坊村】
京都駅から: 約1時間(国道367号経由)
大阪駅から: 約1時間30分(名神高速道路に西宮線経由)
【イン谷口】
京都駅から・・・約1時間(琵琶湖西縦貫道路/国道161号線経由)
大阪駅から・・・約1時間20分(名神高速道路西宮線/琵琶湖西縦貫道路/国道161号線経由)
武奈ヶ岳イン谷口駐車場(無料)
トイレがありますが、雨が降るとあふれかえって使用できないこともあるそう。
近くで済ませてくることをおすすめします。
冬の武奈ヶ岳登山の魅力とは?
圧倒的な雪景色と360°の展望
冬の武奈ヶ岳は、比良山系の中でも特に展望が良く、
山頂に広がる真っ白な雪原と青空のコントラストが魅力。
琵琶湖が一望でき、晴れた日は白山・御嶽山・伊吹山まで見渡せる圧倒的な景観が楽しめます。

関西圏からアクセスしやすい「本格雪山」
大阪・京都からアクセス良好で、日帰りで行けるのに、冬はしっかりした積雪があり、
“プチアルプス級”の冬山感を味わえるのが武奈ヶ岳の特徴です。
ロープウェイが無い分、自然そのままの冬山を感じられるのもポイントです。

霧氷(むひょう)に出会える確率が高い
比良山系は気温・湿度の条件が合いやすく、
木々が白く凍りつく霧氷や樹氷のトンネルを歩ける日もあります。
青空に輝く白い樹氷は、冬ならではのご褒美ですね。

冬の武奈ヶ岳登山 ルート選び
イン谷口〜金糞峠〜武奈ヶ岳
オールシーズンで最も人気のある登山ルートです。
積雪量も申し分なく、強い寒気が通過した際はラッセルも困難なルートになることがあります。
坊村(明王院)〜御殿山〜山頂
登山ルートが整備されおり登りやすく、御殿山までは樹林帯になっており天候をある程度緩和してくれます。冬期はこちらからの方が難易度は低いでしょう。
私たちも冬期は坊村ルートで登山しました。
山頂付近は吹き曝しになり、雪庇も形成されますので、滑落しないようゆっくりましょう。
御殿山・武奈ヶ岳 / やどかりさんの武奈ヶ岳・御殿山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
冬の武奈ヶ岳登山 必要な装備
1. 足元の装備(最重要)
武奈ヶ岳の冬は凍結箇所やラッセル箇所があります。稜線は強風で表面が締まりやすいです。
■ アイゼン・チェーンスパイク(必須)
- 山頂のみの凍結程度であればチェーンスパイクでも可能ですが、麓まで積雪している季節は10本爪以上のスノースパイク(軽アイゼン)やアイゼンを推奨します。
- 商品によってはお手持ちのシューズに装着できないものもありますので、店舗で装着方法などを教わりながら購入することをお勧めします。
- 私たちはモンベルの店員さんに相談し、10本爪のスノースパイクを購入しました。
■ 冬用登山靴 ハイカットゴアテックスor革製(防水・保温)
- アイゼン、軽アイゼンを装着するために、『引っ掛け』がある登山靴が必要です。
- ローカットはチェーンスパイクしか使用できず、また凍傷リスクが高まります。
(筆者はモンベルのアルパインクルーザー800で登っています)
- 積雪期は雪水の浸透による凍傷リスクがあるため、ゲイター(スパッツ)は必需品です。
(モンベルのゲイターを使用しました。収納袋付きでおすすめ)
■ 冬用靴下
- 足元が冷えるとなかなかつらいので、優れた保温性と吸放湿性を備えたメリノウールの靴下がおすすめです。
- 私は登山用のメリノウールでない厚手の靴下を年中履いていますが、今度購入する際はメリノウールにする予定です。
2. 防寒ウェア(一式)
■ ベースレイヤー(化繊 or メリノウールorハイブリッド)
- 初心者の方にはまず価格もお求めやすい化繊がおすすめです。
- 私はユニクロのヒートテックとモンベルのジオラインでまわしています。
| 吸収速乾 | 消臭 | 価格 | |
|---|---|---|---|
| 化繊 | ◎ | △ | ◎ |
| ウール | △ | ◎ | △ |
| ハイブリッド | 〇 | 〇 | 〇 |
■ ミドルレイヤー(フリース or 化繊ジャケット)
- 冬山とはいえ時期や運動量によっては汗をかくため、その場合はフリースより化繊ジャケットが推奨されています。
- 1月2月の寒さが厳しくなるころは、より保温性の高い化繊インサレーションやダウンが推奨されます。
- 使用しているのはモンベルのライトスウェットとモンベルのスペリオダウン ラウンドネックジャケットです。
※インサレーション:断熱」や「隔離」を意味する。アウトドア用品としては主に中綿入りの保温性を高めた防寒着のことを指します。
■ アウター(冬山用ハードシェル必須)
- 比良山系は冬の風が非常に強い ため、「防水・防雪・防風性能」が命綱です。
- 稜線は風を遮るものがないためめちゃくちゃ寒いです。
- コロンビアのレインジャケットを使用しました。
■ 保温着(ダウンジャケット)
- 稜線休憩時に体温が一気に奪われるため、行動着とは別に1枚持つ。
- ダウンジャケットはかさばるので、収納袋付きのコンパクトに携帯できるものがおすすめ。
- モンベルのパーマフロストダウンパーカは分厚くとても暖かいですが収納袋で携帯もできるのでおすすめです。
3. 小物類
■ 防寒グローブ(予備含め2組)
- 風で濡れる・凍る可能性あり。インナーグローブのスペアは必須。
- 私は当時防水機能のない暖かめなグローブを使用していましたが、手が冷えて地獄でした。
危険なので同じようなことにならないよう、必ず防水防寒手袋を用意してください。 - ノースフェイスのウインドストッパーイーチップグローブは防風防滴でタッチパネル対応です。防水アウターグローブのインナーとしても、単体使用でもお使いいただけます。
■ ニット帽 or バラクラバ(フェイスマスク)
- 稜線の冷風で顔が痛くなるので、顔周りの防寒はとても重要。
- 私はユニクロのヒートテックニット帽で挑みました。
■ ネックゲイター(フリース or メリノ)
- 首もとの防寒のために必要なネックウォーマー。
- ユニクロのネックウォーマーで挑みましたが首もとがごわついたので、ノースフェイスのマイクロストレッチネックゲイターのようなフィットするものをおすすめします。
■ サングラス or ゴーグル
- 雪面反射+強風対策です。ウィンタースポーツの経験がなかった私は雪山の眩しさにびっくりしました。父にモンベルの折りたたみサングラスを借りて正解でした。
- 特にこだわりがなければ安価なもので問題ないと思います。
SWANSのスポーツサングラスが評価も高めでおすすめです。
4. 安全装備
■ 地図アプリ・モバイルバッテリー(必須)
- 樹林帯ではGPSが乱れやすく、吹雪時は道迷いリスクが高いので、必ず携帯しましょう。
■ ヘッドライト(予備電池つき)
- 冬は日没が早いので必須です。
■ ファーストエイドキット
- 冬山に限らずですが、最低限の対応ができる装備は必ず持参しましょう。
■ 非常食(カロリー高め)+保温ボトルの飲み物
- 稜線はマイナス10℃近くまで冷え込む日もあり、温かい飲み物が救いに。
- 普段暖かい飲み物はジェットボイルで素早く沸騰させて作っていますが、上位モデルでも
火力が安定するのは-6℃までなので、保温ボトルが無難かと思います。 - モンベルのアルパインサーモボトルは95℃のお湯を6時間後に75℃以上を保つことができる保温性があり、山頂でのカップ麺や温かい飲み物の作成に適しています。
性能上登山グッズとしては少し重めですが、雪山で温かい食事、飲み物が楽しめます。
まとめ
いかがでしたか?
私たちは2回目の冬登山で武奈ヶ岳に登りました。
1回目の登山では積雪が不十分だったので、武奈ヶ岳で綺麗な雪景色や樹氷を見ることができ、大変感動したことを鮮明に覚えています。
冬の登山は決して容易ではありませんが、しっかりと準備と対策を行い、天候に合わせた判断をすることで冬山初心者でも楽しむことができると思います。
みなさまの素敵な冬山登山のお力になれたら光栄です。


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